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夏目アラタの結婚【ネタバレ】凶悪犯から情報を引き出す為に結婚を申し出る!?

夏目アラタの結婚

漫画「夏目アラタの結婚」は「幽霊塔」「医龍」「第3のギデオン」などヒット作を描く乃木坂太郎先生の新作漫画。連続殺人犯とひょんな事から結婚を申し出る主人公・夏目アラタと殺人鬼の奇妙な関係が描かれていく作品。

実力ある漫画家さんの新作。
当然ですが控えめに言っても面白い漫画に仕上がっています。

特にヒロインであり殺人犯枠である品川真珠といった女性。彼女の異様な雰囲気が読者の心をゾクゾクとした感情を引き立ててくれます。

凶悪な殺人犯と結婚の約束をしてしまったアラタ。彼の運命はどうなるのか…。危うい雰囲気が漂って本当に面白いイチオシとなっています☆彡

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夏目アラタの結婚【ネタバレ】

夏目アラタの結婚

1話ネタバレ

冒頭、婚姻届を持って東京拘置所の門を潜っていく夏目アラタ。彼がここに至るまでの内容が遡って明かされていく。

舞台は3ヶ月前から。
夏目アラタは児相の職員。彼の破天荒ぶりが明かされた後、相棒でもある桃ちゃんと共に不登校生である山下卓斗(14歳)のもとへ向かう。

彼は有名な連続殺人犯に父親を殺された被害者家族。そんな彼がアラタに頼み事があるといって呼び出しされていたのだ。

卓斗の父親を殺した犯人は既に逮捕されている。それはいいのだが、卓斗は父親の首がまだ見つかっていない事が気掛かりになっており、犯人から首をどこに隠したか居場所を引き出して欲しいと懇願していく。

ちなみに卓斗がアラタに頼んだ理由。
彼はアラタの名前を語って殺人犯と文通をしていたからである。卓斗が殺人犯との文通を面白がり始めている事を察知したアラタ。彼に忠告すると共にお願いを聞き入れる事へ。

ここで卓斗の父親を殺した有名連続殺人犯の名前が明かされていく…『品川ピエロ』である。品川ピエロの背景も明かされていく。複数の人間を殺し、品川ピエロといった異名を持つ犯人。

正体は20歳の女性・品川真珠であった。
そして面会当日。大物殺人犯と対面する事にワクワクしていくアラタ。目の前に現れた真珠は事前情報で得ていた風貌とはまったく異なる外見をしていた。

肩透かしをくらうアラタ。
真珠は現在21歳の女性だが、高校生のような出で立ちをしていた。しかし、言い知れぬ雰囲気を持つ彼女を見て鳥肌が立っていくアラタ。頭が空っぽになり、どう話すか考えていると…。

『夏目アラタ…中学生みたいな字書く人だよね?』

育ちが悪いと苦し紛れの嘘をつくアラタ。真珠はアラタな歯並びを確認。想像していた人物と違うと切り捨て面会を終わろうとしていく。今を逃したら次はない…焦る気持ちのアラタはとんでもない一手を放っていく。

『品川真珠〜〜〜俺と結婚しよーぜ!!』

2話ネタバレ

真珠をつなぎとめる為、突然プロポーズをしていくアラタ。これが何とか功を奏して立ち去ろうとしていた真珠を引き戻す事に成功していく。

ここから真珠の探りを入れる質問がいくつかアラタに投げかけられていく。

彼女と話す中でアラタに疑問が浮上していく。週刊誌に書かれていた品川真珠の人物像と目の前にいる本人の人物像が大きくかけ離れていたのだ。週刊誌では真珠の事を所謂「頭の悪いバカな女」である書き方がされていた。

しかし、アラタが接した真珠のインプレッションは地頭が良い切れ者であった。アラタの中で目の前にいる女が本当に品川真珠なのか疑問が思い浮かぶ。

同時に彼女は幼い頃から愚か者の仮面を被って生きてきた説も浮上していく。

とにかく得体がわからず掴みどころのない品川真珠。

彼女の信頼を勝ち取って、卓斗の父親の首の在り処を教えてもらいたいアラタ。とにかく彼女の信用を得ようと思っていない事を口に出していく。少しずつだがアラタに興味を持ち出していく真珠。

『ボクが怖くないの?ボクと一緒に暮らせる?』

真珠は死刑が確定しているので判決が覆って刑務所から出られる訳がないと踏んでいるアラタ。真珠の問いに『もちろん!』と軽快に答えていく。真珠も『じゃぁ、(刑務所を)出るね』と異様な余裕を見せていく。

卓斗にも事情を説明。
手紙の文章の内容もここで聞いていくアラタであったが、見事に真珠から遊ばれていた事に気がついていく。

そしてアラタのもとへ真珠の私選弁護人である宮前光一といった弁護士が現れる。

『あなた…彼女に何をしたんですか?』

3話ネタバレ

突然、アラタの自宅に訪れてくる弁護士・宮前。
彼は真珠から素行調査を依頼されていた。両者の探り探りの会話が展開されていく。

宮前を真珠のスパイと称して接するアラタ。
ここでの会話は全て真珠に伝わると思ったアラタは真珠が喜びそうな言葉ばかり並べて宮前と会話していく。

アラタの適当な返答に怒りを見せる一幕もあり、宮前は真珠とのやり取りを明かしていく。

宮前の前で見せる真珠と自分が見た真珠には大きな隔たりがある事を知る。宮前の前ではダメ女を演じている事を知ったアラタ。自分が見た真珠の印象は地頭が良い切れる女だと明かしていくアラタ。

アラタは宮前に以前から思っていた疑問をぶつける。

『彼女は本当に品川真珠なのか?』

あらゆる検査、証言から彼女が品川真珠である事は間違いないと語る宮前。そして幼い頃の彼女と会った事のある宮前は獄中にいる女性がまぎれもなく品川真珠だと語っていく。

宮前は真珠がまだ少女だった時の様子をアラタに伝えていく。育児放棄された彼女は外で手掴みで大量の米とツナ缶を食べて太ろうとしていた。

宮前は彼女の過去を知っていたからこそ、彼女の弁護を引き受けた事をアラタに伝えていく。そんな宮前の人情話の後、場面は真珠へ。

実は彼女、宮前との過去に出会っていた事を覚えていた。そして宮前を「お人好し弁護士」と称して上手く利用しようと企んでいたのだ。

『あんなお人好しが弁護団にまぎれこんでるなんて…ボクもってる』

4話ネタバレ

アラタ宅からお邪魔していく宮前。
ここでアラタは次回の面会に宮前も同行してくださいとお願いしていく。理由は宮前を連れていく事で真珠がどちらの顔を覗かせていくのか興味があったからである。

後日、宮前と共に真珠の面会へ。
真珠のノリは以前、アラタに見せたアバズレモード全開の真珠であった。宮前はペラペラとおしゃべりする彼女の姿を見て驚愕していく。

『婚姻届、書いてきてくれたよね♡』

話の展開が早い真珠。
アラタは返答に困っていると真珠が切れだしていく。戸惑うアラタを追い詰めていく真珠。彼女の話題は次第にアラタの家族構成に突っ込んでくる。

母親の名前を聞かれて『綾子』だと答えてしまうアラタ。特定できないはず。母親に近づかないだろうといった考えあっての事であった。

その後、アラタに今までにした一番悪い事を教えて欲しいと懇願してくる真珠。答えればアラタをもう一度信用すると伝えていく。

アラタは児相職員として過去に子供の父親に暴力行為した事を明かしていく。下手をしたら自分も真珠と同じ「そっち側」にいた可能性が高いと語っていく。

アラタの語った事が真実だと判断したのか…。
真珠が口を開いていく。

『おかえしに…ボクもとっておきの秘密をアラタに教えちゃう』

5話ネタバレ

ここでアラタの胸の内で期待が膨らんでいく。遺体の在り処の話をして来いと…。しかし、真珠の口から放たれたのは意外な言葉であった。

『誰も殺してないんだ…無罪なの』

この発言を黙って聞けないのが宮前。横から口出ししていく。しかし、黙ってろと真珠に怒られてショックを受ける宮前。そしてアラタに問うていく真珠。

『細かいことはどうでもいい。今言ったことを信じるか、信じないか、聞かせて』

アラタの本心は『信じない』であった。しかし、彼女から遺体の場所は吐かせたいアラタ。現状で最高の返答を模索していく。

ここでアラタは結婚式は古い神社がいいよなぁ〜と挙式を脳内でイメージさせるように語っていく。アラタの思惑は真珠に『外に出たい』と思わせる事であった。

そして真珠が今…最も聞きたいであろう言葉を放っていくアラタ。

『信じるさ…お前の全てを!』

アラタの返答に黙り込み、考える真珠。
そして宮前に口を開いていく。彼女は子供の頃、アラタのような王子様に救われた事を明かしていく。これは宮前の事であった。アラタと出会うまで真珠の心のヒーローは自分であった事を知り、嬉しくなる宮前。

改めてアラタは真珠の恐ろしさを知る。
たったの一手で男の感情を裏返しにしてきた事を。その後、桃ちゃんにも相談していくアラタ。彼女はこれ以上の深入りは禁物。ここらへんが引き際だとアラタに伝えていく。

そんな中、宮前から連絡を受けるアラタ。

『真珠さんの件で非常に奇妙な事実が判明しまして…』

6話ネタバレ

連絡を受けて宮前と対面するアラタ。
真珠の過去を調べ直して気づいてた事があった点をアラタに伝えていく。

真珠は過去、児相に保護され知能検査を受けていました。結果はほぼ平均値。特におかしな点もなかった。そして殺人を犯して逮捕後にも真珠は知能検査が行われていた事を明かします。

そして8歳の時より現在の方が知能指数は30以上も高くなっている事実をアラタに伝えていきます。

本来、幼少期と成人期の検査をしてもプラスマイナス10前後が妥当。30以上も幼少期から上がっている事はありえないと明かしてく宮前。

これを聞いたアラタ。
やっぱり彼女は品川真珠ではないと確認を取りますが…。宮前は紛れもなく本人であると伝えていきます。

そして宮前が出した結論。
真珠は8歳から現在に至るまで彼女を大きく変えた事件や事故があったと仮定していきます。もしくは多重人格を疑っていく宮前。しかし、アラタは真珠の多重人格説は否定。

宮前はとにかく彼女の中にまだ誰も知らないブラックボックスが必ずあるとアラタに明かします。そしてアラタに彼女の持つ秘密を引き出して欲しいと懇願。それが真珠の無罪に繋がる可能性があると興奮して語っていく事へ。

さすがに真珠を無罪にする協力はしたくないアラタ。彼の中で真珠は真っ黒でもあります。

桃ちゃんが言っていた「ここらが引き際」を痛感していくアラタ。別れ話を切り出そうしていきます。

『夢を見たよアラタ…何かを河原に埋める夢…』

切り出そうとしていた別れ話を引っ込めて真珠の話に耳を傾けるアラタ。脳裏に遺体の一部を連想。そして真珠…『アラタが側にいてくれれば…ボクはもっといろんな夢が見れる』別れ話を抑え込まれていくアラタ。

7話ネタバレ

真珠の発言通りに現場では捜査が行われていく。アラタは真珠の言葉は嘘だと思っていたが…。

遺体の一部が見つかる事へ。
見つかったのは最初の被害者であった周防英介の左腕。卓斗の父親ではなかった。

しかし、真珠が自供した事で自分の父親の頭も見つかる可能性が高くなったと期待を膨らませていく卓斗。アラタは俄然、別れられなくなっていく。

桃ちゃんにも相談していくアラタ。
真珠は自分が誰かの代理で動いている事を気づいている。しかし、何故自分を引き留めようとしているのか…答えは出ず…。

そんな時に周防英介の遺族が訪れてくる。
遺族は遺体の最後の一部を見つけてくれたアラタに感謝の言葉を述べていく。同時に周防の妹であるサナが真珠との婚約話を盗み聞きしており、真相をアラタに確かめていく。

その様子を聞いていた所長が割り込んできてアラタへ説教。担当地区も変更されそうになっていくアラタ。ここで彼は口答えしていく。

『プライベートっす…あんたに口はさむ権利はなぇよ、所長!』

アラタは自分の信念を伝えていく。

『俺は愛されかたがわからなくて、ぎこちない、ひきつった笑顔しか作れない子達を愛しいと思う男です』

自分の信念を伝える発言にどこか違和感を覚えていくアラタ。自分はそんな笑顔をする真珠を心の奥底では救いたいと考えている事に気づいたのか…。自分で驚きの表情を浮かべていきます。

一方、宮前と面会している真珠。

『宮前先生…黙秘は今日でおしまいにします』

凶悪が動き出していく!?
ここで1巻は終了。次巻へ続きます。

夏目アラタの結婚【感想】

夏目アラタの結婚

このアラタと真珠の何とも言えないやり取りが非常に面白い漫画。腹の探り合いをする2人。まだどちらも本性を見せずに上辺だけの会話をしている印象。

両者共に相手を追い詰めていきますが、軍配はどちらのあがるのか…。

また今後、本当に無罪まで持っていきそうな予感をさせてくれる品川真珠。シャバに出てアラタとの結婚生活が待っているのか…。魅力的なキャラクター、先の読めないストーリー…控えめに言っても面白い漫画なので是非、興味が出た人はチェックしてみて下さい。

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夏目アラタの結婚

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