漫画「6番目の殺人」ネタバレ・結末！

6番目の殺人は1巻で完結されるホラーサスペンス作品。著者は川本貴裕先生。とあるアパートが舞台となり怪奇現象やら不穏な動きをするアパート住人達。主人公であるチカとサナといった二人の女性が怪奇現象、アパート住人達の秘密の真相に迫っていきます。

1巻完結型のホラー漫画としては個人的にかなり良作だと思っています。

徐々に剥き出しとなっていく住人達の本性。また不穏な終わりを迎える結末など。本格的なホラー＆サスペンスを求めている人にお勧めしたい漫画です。

漫画「6番目の殺人」ネタバレ

この作品は事故物件となっているアパートの201号室に住む二人の女性の物語。メインキャストはチカとサナといった女性で二人は幼馴染です。サナの大学進学がきっかけとなり二人は共同生活をすることに。

事故物件で事件は未遂で終わっている…としか聞かされていない二人が住む部屋で巻き起こる怪奇現象。そして真実に迫り、不穏な動きを見えるようになるアパート住人。極上の恐怖が読者に襲い掛かってきます。

怪奇現象と過去の不穏な事件の数々…

幼馴染のチカとサナは事故物件のため安く賃貸できるアパートで共同生活をすることに。部屋で起こった事件は未遂で終わっていると聞かされている二人。怨念など大丈夫だろうと思っていますが、暮らしていると霊感の強いチカが徐々に得体の知れない影に悩まされるようになります。

アパートで生活をしていると徐々に怪奇現象はエスカレート。通常では説明のつかない事象を数々、体験することに。

二階のはずなのに窓に人影。上空から降ってくる人間。鍵を掛けたのに開く玄関。誰もいないはずなのに手元に置かれるシャンプー…などなど。

薄気味悪さを感じる二人は過去にこの部屋、このアパートで起こった事件を調べるようになります。

チカがネット情報で得た過去の事件によるとアパートでは3年周期で住人が消えている不可解な事件が発生していることを突き止めます。そしてチカとサナがアパートに住んだ時が丁度、新たな3年目にあたる時期。もしかしたら…と感じたチカはサナを連れてアパートを退去する覚悟を。

同時に真相に迫りつつあったチカに対してアパートの大家、住人達が不穏な動きを開始します。

事件と怪奇現象の真相にたどり着く二人…

アパートの大家は二人が事件の真相に迫っていること知り、鉈とノコギリといった不必要な物を購入したことを伝えてきます。不安と憶測が頭から離れない二人は大家の自宅を調べることに。

何気なく設置されている物置に違和感を感じるチカは中を調査。すると血のついたウエスやら鉈やノコギリを物置で発見してしまいます。

物置を物色していると背後からアパートの101号室に住む住人が不自然に声をかけてきたり。

恐怖を感じたチカは一旦逃げますが、証拠を掴むために再び大家の自宅に侵入を試みます。物置にあったウエスやら凶器はなくなっており、自宅に侵入して2階を物色。

不自然に設置されている冷蔵庫の中を見て驚愕します。ビニールに覆われた人の形をした物体。5体分あり、これが何を意味しているのか察知するチカ。逃げようとするも大家が帰ってきて2階へと上がってきます。

身を隠す二人ですが、大家に見つかってしまい本性を見ることに。

大家の自宅から逃げ出すことは成功しましたが外にはアパート住人が待ち構えていました。住人の抑止を掻い潜り、警察関係者に身の危険を伝えたい二人。アパートの上階に住む交番勤務の男性の部屋に助けを求めます。

しかし、彼もまた大家とグル。
二人は交番勤務の男性に拘束されて絶体絶命のピンチを迎えてしまいます。

漫画「6番目の殺人」結末

交番勤務の男性に拘束された殺されそうになる二人。しかし、マンション住まう幽霊達が二人を助けようと交番勤務の男性に襲いかかっていきます。

マンションで巻き起こった怪奇現象の正体は過去にアパートで暮らしており、大家や住人に消された元201号室の住人達の幽霊でした。二人を自分たちと同じ目に合わさないため、怪奇現象を起こしてマンションから追い出そうとしていたのです。

しかし、屈強な交番勤務の男。
チカは自分を犠牲にしてサナをアパートから逃すことに成功します。サナはその足で近くの交番に駆け込み、アパートで起こった事件は過去も含め、メディア報道される展開に。

一旦は終止符がうたれます。
しかし、事件の傷跡は深く、生き残ったサナは精神を病んでしまいます。自分の母親をチカと勘違いして話かけていたり…。

物語は一気に10年後へ。
事件の事も風化されたのか、アパートの201号室には新しい住人が引っ越してきます。そして新しい大家。挨拶に来た住人の帰りを見ながら薄ら笑いと不穏な呟きを…。

アパート201号室の周辺では涙を浮かべ、届かない気持ちを叫んでいるチカの姿がそこにはありました。

悍ましい恐怖を描き出す作品です。
幽霊達はあたかもチカとサナを狙っているように見えますが、実は過去の住人による警告だったんですね。それでも6番目の殺人と止めることはできませんでした。

そして10年の時を得て、7番目の事件が起ころうとする部分で作品は終了を告げます。

ゾッとする内容で夏に肝を冷やしたい時に読むと良いかもしれません。人間の怖さも垣間見ることができる恐怖のホラーサスペンス漫画。鳥肌をたたせない方は是非！